special thanks to Cafegoods

 

 

どうしても外せないという作り手サイドの思惑。
そのイメージを具現化するためにご協力くださったカフェグッズについてご紹介しておく。

 



写真・文:Buono編集部

 

「Buono Libretto Series #01」を制作するにあたり、最後の最後まで悩んだページがあった。
表紙をめくった最初の見開きがそうなのだが、このページをイメージ通りに仕上げるための材料がそろわない。

まずページをめくったところで「一体どんな展開なんだろう……」的な期待感をもつ読み手に対し、「ちょっと肩の力を抜いてみてください。この本は逃げませんよ。だからゆっくりと味わっていただきたいんです」……そんなニュアンスを、この最初の見開きの"意味"として織り込んでおきたかったのだ。

そのための構成は、比較的早い段階でイメージまでできあがっていた。
しかしそのイメージに必要なマグカップがどうしても見つからない。
それでも印刷のスケジュールは迫ってきている……そんなジレンマもあって「もう適当なものでパパっと作ってしまおうか」などと思い始めてもいた。

そんなとき「これだ!」と、まさにひょんなことから見つけた理想のマグカップ。
それがカフェグッズのSORRISOマグだった。
薄手の洒落たコーヒーカップではダメ。
厚口のプレーンなタイプがいい。
もっと言うと、ボクがアメリカでよくステイさせていただいていたお宅でボク用にコーヒーを注いでくれるカップ……それがイメージ。
シンプルでありながら、どこか温もりのような安心感がある。
持ち手の形状にも野暮ったさがなく、もうドンピシャというほど理想の形状。

……もう居ても立ってもいられずに、すぐ電話してしまったほど。
それがカフェグッズという、コーヒーに関するあれこれを卸していらっしゃる会社。
電話してから気づいたのだが、自宅からさほど遠くないということもあってすぐさまアポイントを取付けた。

そうして後日の訪問が実現。
ここで小林社長とお話しさせていただき、冊子制作のためにイメージに合うマグカップを探していること、そのマグカップがなかなか見つけられなかったこと、やっと見つけられたイメージ通りのマグカップがカフェグッズさんのものであることなどを説明し、撮影用に該当製品を1つお借りしたいと切り出す。

小林社長がコラムに綴ってくれたBuonoのこと
小林社長がコラムに綴ってくれたBuonoのこと

その結果、二つ返事でこれを快諾。
そうしてできあがったのが「Buono Libretto Series #01」の、表紙をめくった最初の見開きである。
完璧に思い描いていたイメージ通りのものとすることができたのは、編集サイドの勝手なお願いに、意をくんでご協力いただけた小林社長のお人柄があったからにほかならない。
聞けば小林社長にしても、このSORRISOマグの製品化には相当なこだわりをお持ちだったようで、そういった開発秘話的なお話はとても興味深いものがあった。

 

……ともあれ、こうして妥協することなくイメージ通りに制作できたことには格別の思いがある。
ぜひいま一度見返していただき、それぞれのページにどんな制作意図があったのかとか、狙いは○○○だろうな……などと推測されてみると、より「Buono Libretto Series #01」を堪能していただけるのではないかと思うのだ。

目下の目標は2013年内に「Buono Libretto Series #02」を発行すること。
なので今後もご期待に添えるようがんばっていく次第です。

 

カフェグッズのホームページ

カフェグッズ・小林社長がコラムでBuonoについて書いてくれました